【事業相談】「設計として詰んでます」―― 実例から見る、苦しくなる事業設計と勝てる事業設計の分かれ道

文:ゆりにこ(株式会社北原孝彦 広報)

ビジネス勉強グループ「北原の精神の時の部屋」では、メンバー限定イベント「事業相談会」を定期的に行い、北原と直接「壁打ち(事業相談)」ができる場をご用意しています。

本記事は、2022年3月21日の事業相談会から「フロントエンドからバックエンドに引き上がるようにしたい」というお悩みから展開した内容をピックアップしお送りします。

特に、

  • 勝てる“フロントエンド→バックエンド”の設計について知りたい
  • 今まさに商品やサービスを増やそうと考えている
  • サービス提供にかかる時間や体力に限界を感じ疲労感がある

という方のヒントになると思います。ぜひ、ご覧ください。

実際は約30分をかけて繰り広げられる壁打ちの模様を凝縮したものです。ご相談内容は、個人が特定されないよう編集しています。

年商1800万超のWebデザイナー、ビジネス設計の決定的な弱点とは?

北原
北原
今日はありがとうございます。

せひ、明日からのアクションプランを明確にして帰っていただきたいと思います。

よろしくお願いします^^

Aさん
Aさん
よろしくお願いします。
北原
北原
今の課題と、それに対してどんなアクションを取ろうとしているのかを言っていただけたら、それが合っているのかどうかをお話できると思います。
Aさん
Aさん
はい。フリーのウェブデザイナーを10年やっています。

僕と同じような働き方をしたいウェブデザイナーを対象とした個別サポートを月額3万円でやっています。

YouTubeからの集客して、現在54名をサポートしています。

先月から、月額1万円でのグループサポートを始めました。テスト期間で13名が参加してくれています。

グループサポートが個別サポートへの引き上げにつながるようにしていきたいと考えていて、年内にグループサポートを100人にしたいです。

そのためにLINEの登録者を増やすのが課題です。

北原
北原
”グループサポート”は、どんなことをしてるんですか?
Aさん
Aさん
質問相談を受けたり、イベントを不定期に開催したりしています。
北原
北原
わかりました、おおまかにはいいと思うんです。

ただ、月1万円ですよね・・・。

これ弱点があって、月1万のグループサポートの出口がないんですよ。

個別サポートも受けられる人数にもアッパーがあるじゃないですが。

そうなると、グループの人数を増やしても、引き上げる先がないので、グループサポートのメンバーが増えたところで「で?」ってなっちゃうんですよ。

これ、設計として詰んでいますね

わかりますかね・・・?

Aさん
Aさん
確かに、そうです・・・!

ビジネスには順番がある!

北原
北原
これ、順番としては、「個別サポート」の前の「グループサポート」じゃなくて、

「個別サポート」の上の「プロデュース」を作らないとダメだったんです。

個別サポートが54名も成約とれているなら、その成約は再現できそうですか?

Aさん
Aさん
はい、できます。
北原
北原
だったら、単価の低いところに行くんじゃなくて、個別サポートをフロント商品にして、年間で100万円くらいのプロデュースコンテンツを用意した方がいいです。

それがないと、ループサポートがどれだけ増えても、退会率との勝負になって来ちゃいます

すると、今度は退会するお客さんを追っちゃうようになるんですね。

そこまでできた上で、個別サポート(3万円)の”お試し”としてのグループサポート(1万円)を置くのはありです。

Aさん
Aさん
はい。
北原
北原
結局、今は、個別サポートを増やしてもアッパーが来て苦しいし、グル-プサポートが増えても苦しい。

どこが増えても自分の首をしめる戦い方をしちゃっているんです。

グループサポート(1万円)がどんどん過疎化してきたときに、フロントの活動を増やせればいいと思います。

ただ、このままだと個別サポートにリソースが割かれるせいで、フロント活動が出来ないんですよ。

出口になる高単価のコンテンツがないことが活動幅をせばめています

設計にエラーが出てますね。

Aさん
Aさん
そうですね・・・。
北原
北原
月3万円で人の応援ってし続けられますか?
Aさん
Aさん
ちょっとしんどいです。
北原
北原
54人で「しんどい」ですよね。

もちろん素晴らしいんですよ。

それだけで、年商1800万円は行くので。

でも、そこがゴールじゃないですよね?

Aさん
Aさん
そうです!

先に出口を描き、一本筋が通るプロダクトを組み立てる

北原
北原
僕だったら、個別サポートを入り口に「この人なら」という人をバックアップして、継続的に報酬をいただけるようなかたちにしますね。

”そういう人を探すための個別サポート”の位置づけにするんですよ。

54人もいると「もったいないなあ」と思う人はいませんでしたか?

磨いたらすぐに売り上げを上げられるような。

Aさん
Aさん
いました。
北原
北原
そういう人で、かつ、自力では磨けない人に「一緒にやりませんか?」と声をかけて、設計とバックオフィスを全部やるんです。

バックオフィスは報酬が増えれば、優秀な人を入れてどんどん大きくもできますよね。

サポートできる側の人を増やしていくといいと思います。

Aさん
Aさん
わかりました。
北原
北原
現状の課題は、とにかくグループサポートのアップセルが個別サポートになっていて、その個別サポートが今すでに「しんどい」ことです。
Aさん
Aさん
はい。
北原
北原
なので、出口を描いた設計を考えてみてください。

もし、今日僕と会っていなかったら、グループサポートの数を負いながら、退会率も負っていて、苦しいままだったと思います。

応援しています。

Aさん
Aさん
わかりました、ありがとうございます!
  • 商品を作るには順番が大事
  • 商品を安易に増やすと苦しい戦いになることもある
  • 先に出口を描き、そこにたどり着くよう段階を踏んだ商品を設計する

このように、事業相談会では、北原が、参加者ひとりひとりの事業課題に「本気」で向き合います。

毎月、リアル・オンラインで開催していますので、メンバーのみなさまはぜひ活用してくださいね。

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(*精神と時の部屋は有料グループです。無料コミュニティの北原メシとは別のサービスになります)

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参加すると不定期で行われる勉強会/交流会に出席でき、事業発表や事業相談ができるほか、専用のオンライン資料室にて様々な勉強資料を自由に閲覧できます。

業種を問わず幅広い方がご参加いただけます。

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