人生を変えてくれた恩人との絆。〜美容業界を支えるお2人の戦いの軌跡を聞いてきました〜

こんにちは、あいめこです!
今回の北原の精神と時の部屋インタビューは、木村直人さんです。

美容業界を長年牽引されている木村直人さんの知名度は業界日本一といっても過言ではありません。
実際、このインタビューが終わった後、地元の美容師さんの知り合い数名から「木村直人さんやん!!」と連絡があり、流石の知名度に驚きました。

さて、そんな木村直人さんですが、よく北原さんが「恩人」「人生を変えてもらった人」「尊敬する人」と語っていらっしゃいます。

それもそのはず。
北原さんいわく、木村さんとの出会いがなければ今のDearsも、今の北原さんも存在しなかったというのですから。

このインタビューを読んでいただくとわかるのですが、北原さんは木村さんから、それほど強い影響を受けていらっしゃるんですよね。

取材中、何度も涙ぐんでしまったのですが、一言で言えばお互いを思いやる「愛」だなと思います。

この記事を読み終わった後、師弟でもない、友達でもない、不思議な愛情を感じるはずです。

木村直人さん
「グラデーションカラーを筆頭に、ヘアカラーに特化した美容師として注目を集め、多くの著名人からの信頼も厚い。

美容界のSNSマーケティングの火付け役としても知られ、”美容師が憧れる美容師”アンケートでは2年連続で1位に選出されるなど、時代を汲み取り表現する事を得意としてきた。

また、商品開発にも長け、ディレクションしてきたアイテムはことごとくヒット。 別角度での才能も見せ、既存の形にとらわれず、新たな常識を作り続けてきたユーティリティプレイヤーである。」
https://lit.link/naotokimura#

木村さんと北原さんの出会いのきっかけは「飛行機の中でたまたま見た雑誌」

あいめこ
あいめこ
今回の記事なんですけど、北原さんが尊敬される方として、お二人のエピソードであったり、出会いであったり、関係性に焦点をあてて聞きたいなと思っています。

北原さんと木村さんの出会いのきっかけから教えてください!

木村
木村
最初のきっかけは、僕がセミナーで九州に行く飛行機の中でした。

何年前かな。7、8年くらい前じゃなかったかなと。

北原
北原
僕が27とかのときだと思うので、10年前とか。
木村
木村
10年前くらいになりますか。

その時代の飛行機って、機内で電波が入らないんです。
すると手持ち無沙汰になるじゃないですか。

だから、雑誌を買い込むんですよ。
そのときにたまたま読んだのが『BIG tomorrow (ビッグトゥモロー)』だったんです。

出てたんですよ。北原さんが。

あいめこ
あいめこ
それは、美容師さんとして?
木村
木村
美容師の頃の北原さんですね。

アフィリエイトで収益を上げているんですって、雑誌で堂々とインタビューに答えていたのが北原さんだったんです。

ちょうど僕もブログでアドセンスを取り入れ始めていた頃で、収益が乗るか乗らないかっていうタイミングだったんですけど。

これを怖がらずに言える人がいるんだなって。
そもそも、当時はそういう話するのが怖い時代だったんです。

あいめこ
あいめこ
お金の話を出すっていうことが怖い?
木村
木村
そう。
美容師さんでお金の話を出すのが、めちゃくちゃ怖い時代。

美容師は金じゃねえっていう時代です。

あいめこ
あいめこ
職人気質的な話ですよね。
木村
木村
髪切ってなんぼ、みたいな。
そんな時代なのに、美容師で店長やりながらアフィリエイトをしてるって雑誌で見て、すげえなって思ったんですね。単純に。

そこから北原さんに興味をもって、ダイエットとかトニー北原時代の話とかも知りました。

僕はその当時、美容師は雑誌とかセミナーをやってなんぼだと思ってたんです。

それでお客さんが増えて、お客さんが増えることによって売上が上がって、自分の所得も増えるっていう認識だったんです。

でも北原さんは、それとはまるで違うじゃんって。

自分が認識しているやり方と、全く違う方法や考え方で美容師をしている人が新鮮だったというか。

あいめこ
あいめこ
私はアフィリエイター時代の北原さんから知っているのですが、美容師さんから見たときの北原さんの印象は初めて聞きました。
木村
木村
そうでしょうね。

そのときはまだ業界的にも、美容師っていうジャンルの人たちが、北原さんに興味関心を持つっていう次元じゃなかったんです。

今でこそ多様な働き方をしてる人が増えましたが、さっきも少し話したように、美容師は金じゃねえ、という感じだったので。

そこから連絡を取って「面白いですね」と。
出会いはまず、そこからだったと思うんです。

北原さんにビビッと惹かれたポイントは「余裕があるところ」「優しいところ」

あいめこ
あいめこ
木村さんが、北原さんのここに惹かれる、いいなと思ったポイントはなんだったんですか。
木村
木村
自信に溢れてましたよね。

美容師さんってとにかくお金がないんです。
でも、北原さんはお金がないっていう雰囲気がなかったんです。

あいめこ
あいめこ
実際に稼いでいらっしゃいましたもんね。
木村
木村
美容室経営者、現場の美容師さん、自分自身も、借金をしていたり給料が少なかったり、お金に対して恵まれていると思える美容師さんがあまりいなかったんです。

そんな中で、北原さんは美容師でありながらある種の余裕があったので。
これはちょっと他とは違うなと。

金持ち風を吹かせるとかではないんですけど、北原さんには自信とか余裕とか、そういった雰囲気があるんですよ。

あいめこ
あいめこ
他の人にはない自信や余裕を感じて、そこから興味をもって惹かれていったんですね。
木村
木村
そうですね。

事業に対する考え方とかロジックとかもそうですし、自分も文章書きなんですけど、文章の作り方とか見ても、この人すごいなと。

実際に喋ってみてより強く思いましたね。

あと、北原さんはたくさんの情報を発信していたんですが、その当時の美容師さんが噛み砕くのは難しいだろうなと思ってたんです。

あいめこ
あいめこ
それは、経営に関して?
木村
木村
うん。彼が技術を語っていることはそんなになかったです。

髪型に対して語るというよりは、事業の作り方とか考え方、プロセスに関して語ることが多かったですね。

自身の経験を基にした生き方とかもかな。

それを見て、只者ではないなって。
何より発信されている文章を見て、彼は優しいと思いました。

自分もそのときイケイケ系ではあったと思うんですけど、色々なことでダメージを負うことがあったんです。

そんなときに限って、北原さんがメッセージくれるんですよね。
なんどもあたたかい言葉をもらいました。

やっぱり優しいんですよ。

北原さんは本当は弱い!?北原の精神と時の部屋のプレッシャー

あいめこ
あいめこ
木村さんしか知らない北原さんの人物像みたいなものはありますか。
木村
木村
弱いところは弱いですよ。
あいめこ
あいめこ
えー??
木村
木村
気弱なところは気弱だと思いますね。

今みんなが感じている彼の強さっていうのは、積み上げてきた実績の中で裏打ちされた何かがあってこそだと思うので。

当時からそんなに強かったかというと、そうではなかったと思います。

あいめこ
あいめこ
北原さんへの私の疑問なんですけど、1冊目の『ズボラPDCA』で北原さんが「自分はメンタルが弱い」っておっしゃっていて。

その弱いメンタルに合わせたPDCAだったんですけど。

今、北原さんとお付き合いさせてもらっていて、北原さんのメンタルの弱さを見たことがないんです。

木村
木村
例えばですけど、精神と時の部屋からも弱さが垣間見えるんじゃないかなと。

自分もオンラインサロンをやっているのでわかるんですけど、オンラインサロンをやっていてなぜ情報量が多くなるのかというと、不安だからなんですよね。

これでいいのかな?
満足されるかな?

っていう答えを追求するから情報量が多くなるんです。
メンタルが弱いからそういうところが気になる、繊細なんだと思います。

そういう意味で言えば、僕は北原さんは弱いと思いますよ。

あいめこ
あいめこ
初めて気付きました。
言われてみれば、そういうものが根底にあるんだと。
木村
木村
自分も同じタイプなので。

僕が運営しているオンラインサロンの場合は、大きく広げずに極少数で長く続ける、みたいなやり方をしてサロンメンバーから理解を得ています。

でも、北原の精神と時の部屋は規模が違うじゃないですか。
今の彼のプレッシャーは僕の比ではないはずです。

あいめこ
あいめこ
プレッシャーですか。
木村
木村
はい。

1000人から月額2万円いただいて、それぞれの満足感を得なければいけないっていうプレッシャーは尋常じゃないですよ。
自分の想像を超えていますね。

あいめこ
あいめこ
今までいろいろな方にお話を伺ってきて、みなさん精神と時の部屋はすごいって話をされるんですけど。

インタビューの中でプレッシャーや満足度の話を聞くのは初めてです。

木村
木村
プレッシャーに関しては、僕からのプレッシャーも感じながら彼は精神と時の部屋をやっていると思いますよ。

我々美容師は、客商売をやっているだけあってお金をもらうことに対してのプレッシャーを他の人よりも強く感じる傾向にあると思います。

あいめこ
あいめこ
満足してもらわないといけないってことですよね。
木村
木村
そういったものをサービス精神と言って切ってしまうこともできるんですけど、そういうことだけではないと思います。

畑を耕した木村さんと、時代を新たに作り上げた北原さんの大きな戦

(背筋ピーンでインタビューを緊張しながら見つめる北原さん)

あいめこ
あいめこ
以前北原さんと木村さんは互いに感謝し合っているとおっしゃっていましたが、具体的にはどういったところで感謝されていますか?
木村
木村
規模感こそ全く及ばないですが、僕自身オンラインサロン黎明期から参入して、ずっと前線に身をおいていました。

色んなオンラインサロンを見てきた中で、どういうことで失敗するのか、うまくいくのかっていうのを分析してきたんですね。

で、僕がうまくいったのは、枠を広げようという選択をしなかったから。
それに対して、大きく広げて、そのロジックを作ってきた彼は、すごいとしか言いようがありません。

でも、美容業界で彼が単体でやっていたら、ものすごい炎上していたと思います。

気に入らないと。誰やねんと。

あいめこ
あいめこ
異端児すぎるということですね。
木村
木村
そこで畑を耕した人間として、自分がいるんだと思います。

先行してオンラインサロンに参入して、美容業界の中での土壌をつくったというか。

その土壌の上に、北原さんが時代を築いたと。

あいめこ
あいめこ
支え合いですね。先に行く人がいて。
木村
木村
彼がどういう解釈をしているかは分かりませんが。
あいめこ
あいめこ
確かに、木村さんが認めるということがどれほど大きいことか。
木村
木村
そんな上から目線にはなれないですよ。

それでも僕の意思を感じてくれて、彼自身も感謝してると言ってくれるから。
だから、僕も返そうと思うし。

今は次元が違うと思いながらも、彼がそう言ってくれるから、僕も返そうっていうキャッチボールができているんだと思います。

あいめこ
あいめこ
木村さんの視点で、北原さんがこの業界に必要だと思う理由はなんですか。
木村
木村
僕たちの業界って、これまで働く美容師をあまりにもないがしろにし過ぎてしまっていたんですよね。

旧体制の丁稚奉公的な感じで修行していくっていうのがデフォルトだったんです。

そんな業界の中で、働く環境を変えるとか、週休3日とか、社員たちに無理をさせないとか、局地戦略とか、いかにネットを有効的に活用するかとか。

そういった新しい風を吹かせたのが北原さんだと思います。

それを100店舗、150店舗ってなると、何千人の人が関わって、何万人の家族を養っているんだって話なんです。

僕らが髪を切って幸せにできるのって、せいぜい月間500~600人です。どんなに頑張っても。
それを万人単位でやっているということは、非常に大きいと思うんですよ。国に対しても。

あいめこ
あいめこ
すごく思いました。社会に必要な人だって。
木村
木村
国に対してもそうだから。そういうところに感銘を受けます。
北原
北原
ちょっと補足を。申し訳ないと思って。

(北原さん挙手!)

北原
北原
さっき「耕す」って表現をしてくださったんですけど、僕が美容師をやりながらアフィリエイトをしてるって言うのも、本当は言っちゃいけなかった時代だったんです。
木村
木村
タブーがありましたよね。
北原
北原
そもそも、二足の草鞋ってだけで叩かれるんですよ。

今は、美容師がアフィリエイトやってます、美容師をやりながらYouTubeで広告収入を得てますって平気で言えるじゃないですか。

でも、ちょっと前までは「美容師なんだから他のことやるなよ」って。

美容師なんだから、休まずお客さんの相手してろよっていう時代だったんです。
それを、美容業界で実績のない僕がやっちゃうと、やっぱり面白くないわけですよ。

でも、実績を持たれていて、美容業界に貢献されている木村さんが「別にいいじゃん」って言ってくれて、活動がめちゃくちゃしやすくなったんですよね。

自分の能力じゃ開拓できないような、「許される道」を敷いてくださったっていうのは、ものすごくありがたかったです。

木村
木村
そこの部分では、戦いましたよね。大きな戦をしましたよね。
あいめこ
あいめこ
敵がいたんですか??
木村
木村
「何やってんの?」ってプレッシャーはすごかったですよ。

でも、木村君がそう言うならって、納得させるくらいにはその世代で僕頑張ってましたからね。笑

北原
北原
おっしゃるとおりです。
木村
木村
いやいやいや。汚えもクソもねえだろと。

俺の部下だって、15万しかもらってねえんだよって。
1カ月、死ぬほど働いても。

僕も本当だったら、自分のもらった給料から部下に渡せるなら渡したかったですよ。
でも、それをやったら今度はえこひいきになるんですよ。

あいめこ
あいめこ
難しいですね・・・。
木村
木村
だから、社会や美容業界自体を変えていかないとって。
まぁ、そこまで意識してなかったにせよ、それくらいのことは美容業界の中でやってきたとは思っています。
北原
北原
当時、僕がアフィリエイトで実績を作れたときに、木村さんがメディアに投稿するポジションをくださったんですよね。
あいめこ
あいめこ
北原さんがライターさんということですか。
北原
北原
そう。ライターとして。

美容師業界の面白い人を集めて寄稿してもらうっていうメディアに声をかけてくださって。

僕、そのときに言われたことをずっと覚えているんです。

僕が「僕って、この業界での数値って低いんです。実績がないんです。
たまたま、副業という形で稼げてはいるんですけど、こんな僕でもいいんですか」って聞いたとき、

木村さんが「それすらも面白い」って言ってくれたんですよ。

強がりで生きていた部分もあるので、とにかく自信がない状態で。

当時のその時代、面白いってカテゴリーに入れてくれる人は木村さん以外にいなかったんですよ。

ずるいとか、アホとか、何やってんのとか、そんなんで食っていけると思ってんのか、みたいなことを言われちゃうから。

そんなだから、雑誌とかに出てはいるんですけど、社長にも許可を取らずに取材を受けてたんです。
バレたら解雇でいいやって気持ちで。
副業してること自体も言ってなかったですし。

あいめこ
あいめこ
どうして解雇でもいいって思えたんですか。
北原
北原
だって、会社からもらうお給料の数倍の収入があったから。

毎日15時間以上拘束されてやっと稼いだお金より、家に帰って3時間で稼いだお金のほうが多いんですよ。

だから、バレたらしょうがないって。

あいめこ
あいめこ
北原さんは、他には木村さんからどんな影響を受けていますか?
北原
北原
色んな部分で木村さんをトレースさせてもらってます。

外に向けて書く文章とか、ものすごく参考にさせてもらってますね。
誰も傷つけないような文章とか、触れるところ、触れないところの線引きとか。

木村
木村
酔ってるとひどいときがありますけどね。笑
北原
北原
精神と時の部屋も、木村さんのオンラインサロンを模倣させていただいて作っています。
あいめこ
あいめこ
そうなんですね。木村さんのサロンも長く愛されているサロンですもんね。
北原
北原
木村さんがおっしゃっていた、お金をいただくことに対してどれくらい本気になれるかっていう部分もものすごく学ばせてもらっています。

早い段階から、あまり社会に出ずにアフィリエイトで成功された方とか。
お客様から1回いくらって、モノと交換で対価をいただかずに稼がれた方とか。

そういった方がオンラインサロンをやると、コンテンツのボリューム感とか、いただくお金に対しての価値提供に甘くなってしまうことがあると思うんです。

実際、オンラインサロンの更新が止まっているとか、課金だけさせ続けちゃうとかあるんですけど。

木村さんのオンラインサロンは月額3万円でやられているんですけど、中を見させてもらうと、ここまでやるからみんなが納得するんだっていうのが分かるんです。

それでモノサシというか、基準ができたんですよね。
僕が2万円をいただくためには、どのくらいのことをやらなきゃいけないのかっていう。

それに合わせて、自分がちゃんとできるのか自問自答しながら、10カ月間くらいテストをして、今の精神と時の部屋の形ができました。

木村
木村
そう言っていただけて嬉しいですけど、僕のオンラインサロンは、閉じるときはスパッと閉じます。

黎明期からサブスクリプションのモデルに関わり作り上げてきたものというか。
バトンを次の人に渡せたことに価値を感じてますし、自分の中では非常に大きな財産になったので。

わからないですけど、時代の流れで違うことをやっていくべきだと思う瞬間もあるでしょうしね。

信頼の証。死を意識した時に思い浮かんだのが北原さんだった

あいめこ
あいめこ
他にも、北原さんと木村さんのエピソードがあればお聞きしたいです。
木村
木村
そうですね、死を意識したときに連絡したのが北原さんでした。
あいめこ
あいめこ
死を意識したとき、というと?
木村
木村
週刊誌のスクープに取り上げられたことがあったんですよ。
そのとき、信用していた人にも一撃で関係を切られて。

いろいろな人から攻撃を受けたんですよね。

我々は信用の商売なので仕方ないとは思います。
でも、人間関係ってこんなに脆いんだなと。

関係がうまくいってるときはみんな調子のいいことを言うんですけどね。

あいめこ
あいめこ
木村さんに対してですか。
木村
木村
誰にでも言うじゃないですか。

例えば、一生面倒見ますとか、なんでも買ってあげるとか。

基本的には調子いいことを言うんですけど、実際に危ない局面に陥ったら、うまくいってるときの言葉を実行に移す人って極端に少ないんです。

そこを発端として、追い打ちをかけるようにコロナショックとかもあって。

スクープとコロナ騒動で、自分自身がすごいダメージを負ってたんですよ。

僕はマネジメントをしていたので、人を働かせるという直接の権限を持ってたんですけど、

僕がそんな状態で、世間もこんな状態で。
働けないし、働かせられないし。

もう髪を切ること自体が嫌になって。

そうなると髪を切れなくなったら、自分は何ができるのって話になるんです。

美容師という仕事を取ったら自分は何もできなかった、でもキャリアだけは残った。

その唯一残ったキャリアすら失ったら、もう死ぬってくらいメンタルを痛めつけられてました。
眠れないし、毎日吐くし、病院で仕事を辞めなさいって言われるし。

仕事を辞めたら何をしたらいいの?どうやって家族に飯を食わせるの?って感じですよ。
でも、辞めないと体がもたないって。

そのときに、死を連想しました。

あいめこ
あいめこ
立て続けに、色んなことが起きてしまったんですね・・・。
木村
木村
はい。
でも、いつまでもそんな状態ではいけないので、何をしたら安心できるかなって考えたんです。

そしたら、遺書ですよね。
全ての権限を誰に渡すとか、諸々のパスワードを書き記すとかして、奥さんと二人で清書しました。

そういうことを全部やって、安心感を作っていこうとしたんだけど、それでも駄目で。

もう死ぬわって思ったときに、浮かんだのが、北原さんだったんです。

それで、万が一があったら最後は北原さんに言えって奥さんに言ったんですよ。

あいめこ
あいめこ
どういうようなことを、北原さんに言うように奥様に言われたんですか。
木村
木村
ご飯が食べていけないでも、お金をくださいでも、なんとでも言えと。

とにかく困ってますと。
僕がいつ死ぬか分からない状況だったから。

今年も入院を2回してますし、動悸もしてますし、いつ心停止するか分からないような夜を過ごして、毎日、睡眠薬を飲んで寝て。

ほんとに、翌日ポックリいってるかもしれない。

だから、もし死んだら、北原さんに1本入れろって言って、LINEを北原さんと奥さんで交換させたんです。

あいめこ
あいめこ
すごい信頼ですね。
木村
木村
それができるのは1、2人くらいしかいないんですよね。
やばいと思ったら連絡しろって。

実際に救急車で運ばれたときも、奥さんが連絡を入れてるんです。

北原
北原
いただきました。
びっくりしました。奥様からご連絡をいただいて。

びっくりしたっていうのは、本当に僕に連絡をくれたっていう喜びのびっくりなんですけどね。

木村さんが「ありだね」と言ってくれたから北原さんとDearsが存在している

あいめこ
あいめこ
北原さんは、木村さんのどんなところを尊敬していますか?
北原
北原
木村さんの尊敬している部分はたくさんあるんですが、市場を先読みする力がすごくて。

今、世の中にトリートメントベースのサロンが増えてきてますけど、増える前から木村さんは「トリートメントしとけば大丈夫」って言ってますから。

木村
木村
言ってましたね。
トリートメントを否定するカルチャーが、その当時はあったんです。
北原
北原
トリートメントをメインの商品にしたときに、どれだけメリットが出てくるかっていうのを最初におっしゃった人なんですよ。
あいめこ
あいめこ
すごく影響を受けていらっしゃるんですね。
北原
北原
めっちゃ受けてますよ。
木村
木村
トリートメントカルチャーに対しては、ブチ当ててたと思いますね。
北原
北原
あと、木村さんが覚えていらっしゃるか分からないですけど。

業界に対して「言わないであげてる優しさ」をみんな分かってないという表現をされたことがあって。

当時というか、今もありますけど、例えば社会保険に入ってないとか。
本当はやってなきゃいけないことも、やってないお店が多いんですよ。

そういう所謂突っ込みどころですよね。
僕がそこに突っ込みを入れれば、業界を落とそうと思えば、発言一つでいくらでも落とせるんですよ。

うちはやってるからですね。

それをあえて黙認してることに気づいて、「言わないであげてる優しさ」をみんな分かってないって言ってくれたんですよね。

やってないところも、後ろめたさとか何かしら感じてはいるので、普通は自分を守るために相手を否定しちゃうんですよ。

でも木村さんは否定しないで受け入れてくださっている。器のでかさですよね。

要するに、僕は職人の世界では生きていけないわけです。
どちらかというと、マーケ力とか組織ロジックで戦っているので。

でも木村さんが「それもありだよね」「業界のためになっているよね」って言ってくださると、そうなんだってなるんですよ。

あいめこ
あいめこ
木村さんがこの業界のトップだから、今美容業界はこうなってるんですね。
木村
木村
自分は自分でやってきましたし、良いものは良いでいいじゃんって思うんですよね。
僕は北原さんの作り上げてきたものとか、考えていることとか、良いと思うので。

北原さんに対してではなくて、業界で嫌だなって思うものもあるけど、それに関しては何も言わなければいいだけの話で。

北原
北原
その部分もすごく影響を受けていて。

取材を受けさせていただくと「今後、美容業界ってどうなっていくと思いますか」って質問してもらうことがあるんですよ。

木村さんから学ばさせてもらうと、正直、業界はどうなってもいいって思えるんですよね。

木村
木村
そんなのどうでもいいですよね。
北原
北原
だって、働いている本人たちが良ければ、業界がどうなろうがいいじゃんって。
木村
木村
いつも言ってますよね。
北原
北原
ただ、周りの人に不義理だけはないようにしていきたい。
それだけなんですよ。

業界がどうなろうが、関わる人に迷惑をかけないで、不義理がないように、いただいた分はちゃんと返していきたい。

そういう姿勢を、木村さんから教わりました。

あいめこ
あいめこ
認め合いですね。
木村
木村
恐縮です。
あいめこ
あいめこ
いつも最後に、取材をさせてもらった方の宣伝をするんですけど。
木村さんは何かありますか。
木村
木村
僕の宣伝は特にないです。

僕は北原さんと一緒にお仕事をさせてもらっているという認識でやっているので、ぜひ、精神と時の部屋に入ってくださいと。

ずっと何年も一緒にやっているから今に始まったことではないんですけど。
僕は嬉しいんですよ。

また一つ、このインタビューで今までの関係に応えられたことが。

そういう関係性の構築に喜びを感じているので、それだけで十分かなと。

まとめ

木村さんの考え方はクリエイター気質。
北原さんは経営に関してとてもロジカルな方です。

お二人の性格は特に似ているというわけではありません。

それでもぶつかることがなかったのは、お互いのことを決して否定せず、認め合い、支え合いながら時代を作ってきたふたりだから。

とても自然体な関係とも言えますね。

純粋に、「お互いのここがいい」「ここが好き」「尊敬する」。
そんなシンプルな会話でしたが、本当に愛に包まれていて、暖かな空間でした。

木村さん、貴重なお時間、お言葉をありがとうございました!

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